暇日記

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ゲームと漫画のブログです

『CSM ファイズギアver.2』を予約したら『ディケイド』と『ジオウ』の話をしたくなった件

 

仮面ライダー555』20周年記念ということで、『CSM ファイズギアver.2』が制作決定。かくいう筆者も『555』は大好きなタイトルのうちの1つなので、これだけは!と即買い。予約開始10分後には予約完了してました。

 

気になるお値段は¥50000とちょっと。主観的な感覚だと「安いな〜」くらいの感じだけど、冷静に考えるとまあ高いよね。元々CSMは〜って話をしだすとキリがないので、そこまでの言及は避けるが、まあ思う所はある。

 

 

だけどやっぱり、ここまで劇中のアイテムに似せて作ってくれるんなら、ついつい払ってしまうのがオタク心。なーに大丈夫、明日からのご飯を少し減らせば…。

 

仮面ライダーのおもちゃを触るのはマジで『DX ファイズギア』以来なので、実に20年ぶり。その後のライダーの変身ベルトも、まあぶっちゃけかなり欲しかったんだけど、当時小学生だったのもあって、この歳にもなって変身ベルトってなァ…と諦めていた記憶が。ゲームの方が面白かったのもある。

 

小学生といえば、ちょうど周囲との差を感じ始めていた頃合いだったような。僕は当時、相変わらず仮面ライダーを愛好していたが、周りはどんどん卒業していく。「お前まだ仮面ライダーなんて観てんのかよ!」という文句も死ぬほど聞いた。

 

ichikasu.hatenablog.com

 

それ自体は別にどうでもよかったんだけど、親もそんな感じの思考で、そのあたりからニチアサに仮面ライダーを観せて貰えなくなったのがかなり痛かった。というかチャンネルの占有権をその時限定で親に支配されていた。今にして思えば親は心配だったんだろうな。

 

そこで奥の手としてビデオ録画という、これまた死ぬほど懐かしい手段をもって仮面ライダーを視聴していた。いま学生の子達はビデオなんて絶対知らないよね。僕の子供の頃でギリギリだったし。懐かしい!

 

そんな感じで、後の『剣』『響鬼』『カブト』etc…を視聴していた。リアタイは当然無理だったが、当時はネット掲示板も知らない状態だったので、リアタイで観る意味はそんなに無かった。(仮面ライダーの話題を)語れる友達も居なかったし。

 

しかし小学校高学年にてその事件は起きた。『ディケイド』1話事件(と勝手に呼んでます)である。今までそれぞれ独立していた仮面ライダーの世界が一つになったかのような1話は今でも鮮明に覚えている。思えばアレがディケイドのピークだったんだけど、そのピークがあまりにもデカすぎて、その後は視聴せざるを得なくなった。

 

なんとかリアタイで!と思ったが、相変わらずニチアサのチャンネル占有権は親のものだったので、交渉してみた結果『ファイズの世界』だけはリアタイで観ることができた。今考えても意味不明な落としどころである。僕も親も何を考えていたんだろうか。

 

しかしまあ知っての通り、『ディケイド』のお話はああいう物語だったため、当時の僕は「なんだこれ!?」と思っていたのをよく覚えている。今でこそいろいろな事情を知っているから何とか飲み込めているが、当時はあまりにも予想と違うものが作られていたことに軽くショックを受けていた。

 

それもそのハズで、当時の僕は『ジオウ』のような話が観たかったからだ。独立している仮面ライダーの世界をディケイドが通りすがることで、イイ感じに設定がまとまって、色んな仮面ライダーの世界が繋がる話を観たい!という願い。

 

更に欲を言えば、各仮面ライダーのその後が観たい!もちろん当時の俳優で!という期待をもって視聴に臨んだワケだが、2話目にしてあっけなく撃沈することとなった。各世界を繋げることの難しさや俳優のスケジュール等、当時はまだまだ分かってないことだらけだったんですね。クソガキです。しかしその願いは10年後の『ジオウ』で叶えられることとなる。

 

そう、『ジオウ』は「僕の観たかったディケイド」といった感じで、毎週すんごいワクワクしながら観てました。あの1年は本当に楽しかった。『剣』の物語に終止符がうたれたのも、加賀美がカブトに変身するのも、アナザーアギトがあのアナザーアギトだったのも、全部全部が「僕の観たかったディケイド」だった。

 

いくつかの展開は割と反発の声は多かったように思う。まあ気持ちはわかる。けど僕は「そういうの」が仮面ライダー「らしくて」好きでしたし、面白かった。10数年経つと、いかにその話の着地が綺麗だったかより、その後の様子が観たくなってくるワケよね。『コードギアス』もそんな感じだった。同窓会みたいなイメージ。

 

当時のキャストの方々もノリノリで変身を披露してくれたり、オンドゥル語を喋ったりしてくれた。もう大満足ですよ。なんだか『ジオウ』もっかい観たくなってきたな…。

 

『ジオウ』の良い所は、ちゃんとジオウ自体の縦軸ストーリーがしっかり存在するところだと思う。ここが『ディケイド』との明確な違いであり、ブラッシュアップされてる部分でもある。

 

やはり『ディケイド』はどうしても商売の面が先に見えてしまう部分があるように感じる。レジェンドライダー出演がメインで、物語がそれに引っ張られてしまっている印象だ。まあディケイドの構成そのものを思いついた時点で勝利みたいなとこもあるが、中身の物足りなさはやっぱり感じてしまう。最終回のアレもあるし。

 

『ジオウ』だと、主人公が王様になるという明確な目的と謎が初期からバッチリ配置されているので、物語の軸がブレてる印象は全く無いし、なんなら毎週あれこれ予想しながら視聴に臨んでいたくらいには楽しんでいた。

 

結果放置された伏線のようなものも多数あったが、1年間ライブ感で走ってきた結果であるあのゴールには納得感があるし、何よりディケイドでやり残したことをディケイド自身がやり切ってくれた事が嬉しかった。うん、やっぱりジオウは面白い。あれを1年間ライブで観られた事が何よりの幸福だったと思う。

 

ということで、こういった懐かしい気持ちにさせてくれるのはCSMのいいところだよな、ってのが今回の『ファイズギア』に抱いた感想でした。いやホントはファイズの話をしたかったんですけどね。いつの間にかディケイドとジオウの話になっていた。ファイズギアが届いたら改めてファイズの話もしたいですね。

 

それでは。