『崩壊:スターレイル』ver2.2アップデートにて、新キャラのロビンと共にストーリー更新も実装された。ついにピノコニー完結!といった感じ。
今回の「ピノコニー編後半」は個人的にかなり楽しみにしていたシナリオで、広げた風呂敷をどう畳むのか、ホタルはシナリオにどう絡んでくるのか等々、考察が捗る部分が多かった。その辺の諸々を下記より書いていくよ。
↑鳥はなぜ飛ぶのか?(アルトリウス)
シナリオの諸々
結論から言うと面白かったです。
そもそもピノコニーへ入った瞬間から「夢境」に飛ばされている、というネタばらしは、正直全く予想していなかったのもあり素直に驚いた。
ヤケにあっさり倒せたな…&こんなしょーもないエンドってマジ?!の2連コンボからの偽エンディング。そして上記のネタばらしをぶちかまされ、脳みそは「?!」と困惑しているが笑顔が止まらない。こういうアハ体験はミステリーの醍醐味だし、無料ゲーでここまで気持ち良くさせて貰えるのは大変ありがたい話である。
序盤でスワン様に貰ったバニラカードが、ここに来て番狂わせのジョーカーと化す流れも熱いし、その中で辿り着く「時計屋=ミーシャ=ミハイル」の図式、そして満を持して「帽子」を受け継ぎ、調和の星神からの一瞥を受ける主人公、と終盤の瞬間最大風速が素晴らしく、バラバラだったピースが完成に向けて徐々に・急速に揃っていくシナリオは「あ!これ僕が好きなやつだ!」とニコニコしながら楽しめた。
特に帽子を受け継ぐ一連の流れはガチで熱かった。元々僕は「受け継ぐ」シナリオ・展開が好きで、それこそ『鬼滅の刃』のテーマだったり、『ヒロアカ』のワンフォーオールだったり、パワーでは無くその"想い"というか、本質の部分を代々受け継いでいく流れだと尚良いのだが、今回のスタレはそれをやってくれて、素直に熱くなれたし嬉しかった。
当初の目的である「時計屋の遺産」が虚像だったのは少し残念だったが、パムから受けたおつかいは達成できたのでヨシ。星核の行方はなんだかぼやけているが、それはver2.3でのお楽しみということだろうか。
列車組関連のシナリオは好みだった反面、ピノコニー編そのもののシナリオは僕的にちょっと微妙で。
今回のシナリオは、ロビンvsサンデーの舌戦がメインだった。めちゃくちゃ平たく言うと「ノブレス・オブリージュ」vs「強者による支配的弱者救済」の図式。結果論で語られがちなヤツ。
結果はロビン側の勝利なのだが、そもそもの話、この「夢境」の存在理由と、前述した舌戦の内容とは微妙に噛み合わないなと個人的には思った。解釈違いというかなんというか。
「夢境」に逃避することの是非について語っていたハズなのに、そこからノブレス・オブリージュやらなんやらの話になるのはちょいと飛躍し過ぎかなとどうしても思ってしまうし(そもそも夢と現実って違うし、と思った)、そんなTwitterのレスバみたいな内容と、こんなに金がかかっているゲームのシナリオとをくっつけないで欲しいという気持ちは正直ある。
ピノコニーはあくまで娯楽施設であって、そこに意味を乗っけるのはその当人次第であり、運営側が水を刺すのは違うんじゃねェかなァ、と僕みたいな人間はどうしても思ってしまうワケだ。仮に某ネズミの国がそんな生々しい意図で運営されていたら、と考えると僕は嫌。そんな感じ。
個人的に、てっきりサンデーは「夢を追う内に手段と目的が反対になってしまった」系のボスキャラかと思っていて、ロビン達はそれに対して「それでも!」な展開になると予想していたので、初っ端から同じ土俵で戦い始めるのはどうにも解釈違い感が強い。まず主人公サイドがラスボスを同じ土俵でレスバできるまで引きずり下ろす→バトル開始!という所謂「溜め」の部分が欲しかった感。
とはいえ、内容はともかく演出自体は素直に熱く、ロビン達が信念を持ってサンデーを撃破したのがハッキリと描写されていた。僕は擦れた社会人なので、どちらかと言うとサンデーの言い分に納得してしまったのだけど、その形容しがたいモヤモヤをそのまま真っ直ぐぶつけてくるロビン達は良くも悪くも"子供"なのだが、その在り方が眩しい。"大人"になってしまうと中々こういうことは言えなくなるし、なんとなく「正解」のような無難な選択肢を取りがちになっていくため、連中が少しだけ羨ましくなった。アニメじゃない!って感じ。本当の事さ。
ボス戦後半のBGMは最高すぎるので、是非ともロビンの必殺技中に聴きたい。BGMを選択制にして欲しい。アプデ求む。
また今回のはアベンチュリンさんが全く出てこなくて笑ってしまった。ぶっちゃけ黄泉とアベはシナリオ上では割とノイズでもある為、出てこない方が読了感が快かったりした。
ジェイドも出てくるみたいだし、ver2.3のエピローグではピノコニーがカンパニーに買収なりなんなりされる展開になると予想。現状ファミリーのトップがダウンしてしまっているし、圧倒的にカンパニー側が優勢だろう。アベさんの目的も恐らくソレ関連だと思う。
花火の動向に関しても、今回は圧倒的に消化不良だったので次回に期待。目的も特に無さそうなキャラだし、こいつに関してはマジで読めない。「愚者」の連中なので荒らしが目的?
総じて、気になる部分はあれど十分に楽しめたシナリオだった。特に舞台設定は、直近で『インフェクション』を観ていたのもあり、個人的にはかなりタイムリーで面白かった。こういうSFチックなシナリオ・設定は大好物なので、今後もバンバンオマージュして欲しい。
というかここまで大事件が起きていながら、肝心のセレモニーは開幕すらしていないという。何も起きないはずが無く…。
↑そろそろこういう絵面をクライマックスで見たい
終わりに
やはりこのゲームは無料とは思えないくらいシナリオが面白いですね。翻訳も段々上手くなっている印象があり、昔と違って今はかなりスっと頭に入ってくる。1年でかなり進化したなァ…
そろそろ純粋な王道ストーリーも見たくなってきたので、次の惑星はどこだか知りませんが、列車組の覚醒イベントと絡めた熱いシナリオを期待しておきます。江戸星って情報は出ましたが本当に江戸ならますます楽しみですね。
わーわー騒ぎましたが僕からは以上です。読んで頂きありがとうございました。