暇日記

暇暇日記

ゲームと漫画のブログです

「催眠!催眠解除!催眠!」について思うこと

以下、とてつもなくしょーもないテキストとなっております。どうぞよしなに。

 

f:id:ichikasu:20240423201618p:image

 

「催眠」というジャンルがある。

 

読んで字のごとく、対象の人物に催眠をかけ、自我を奪ってムフフなことをするという2代目火影考案の卑劣な術、それが催眠術である(違う)。フィクションならではの作品群であり、今日も一大ジャンルとして広く親しまれている。

僕の愚息もよくお世話になっていて、FANZA等で気軽にタグ検索するくらいにはお気に入りだ。3次元・2次元どちらの作品も、見かけたら即サンプルチェックするのが日課と化しており、その時の手を動かすスピードはもはや職人のソレだと自負している。

 

なぜ催眠が好きかを考えると、読んでいて罪悪感が湧きづらいだとか、一方的な支配的関係が"癖"にクるだとか、NTR展開でも催眠を1枚噛ませることによって「なんだか意外とキツくないな?」と錯覚してしまうからだとか、それら全てが絡み合って「気軽」に読めるからだとか、まあ色々な理由が思い浮かぶ。

その中でも、作者の「描きたいもの」が自由かつ濃厚に反映されている作品が多いから、という理由は最もらしい。作り手側の視点に立ってみると、導入はテキトーでいいわ、何もかも催眠のせいにして無茶苦茶やっても問題ないわで、確かに描きたいものを描く上ではこの上ない環境だ。

実はこのブログも導入部分が最も時間がかかっている箇所だったりするので、僕もなんとなく気持ちが分かる。催眠って良いな……。

 

話は変わるが、先日久しぶりにコードギアス 反逆のルルーシュを観た。もはや語るまでもないが、主人公ルルーシュの能力「絶対遵守のギアス」は、相手の目を通して光信号を送り込み、大脳をなんやかんやして命令を履行させる、という能力だ。作中でもこのチートスキルを存分に活用し、ダークヒーロー的な活躍を多く遂げた姿は今なお記憶に新しい。

ここで重要なのが「大脳をなんやかんやさせる」の部分だ。ルルーシュのソレが広義では「催眠」属性を孕んでいるのは誰の目にも明らかなんだけど、案外言葉にしてみると生々しい。

 

要は「認知を書き換える」的な能力なのだと思う。やばいよねコレ。そんなバンバン認知を書き換えてたら、あっちゅーまに痴呆になってしまうことは想像にかたくない。

ルルーシュの場合、基本切り捨てる対象や利用する対象にしかギアスを使わないので(当たり前だけど)、その後ソイツがどうなろうが基本どーでもいいワケだ。もちろんルルさんもその辺は覚悟の上で使っているだろうし、なんなら1回こっきりしか適用されない能力だ。実際に本編でも軽度の記憶障害程度で済んでいる。

 

しかし、えっちな本のキャラクター達についてはどうだろう。作品群の中には「実は最初から両思いで、催眠なんて使う必要ありませんでした!」的な展開はそれなりにある。そのカップルの末路が「若くして痴呆になってしまった相方(自分のせいで)を支え続けなければならない」という、ちょっとそれは……な未来を想像してしまう。

物忘れが激しくなる程度ならまだ良いが、もしも言語機能等の、生活に必要な脳機能にまで障害が及んでしまった時には、これはもういよいよセックスどころの話ではなくなる。セックスどころかソックスの履き方から教えなければならない。

更に、モノによってはあろうことか「催眠!催眠解除!催眠!」とかやっちまってるではないか。お前ッ……!お前ェッッッ!!!ってなる。頭が壊れて人間ではなくなってしまう!!!

 

純愛系以外でも、(大なり小なり)なんだかんだで相手に愛着・好意をもって催眠を利用する展開は多い。そんなお話の終着点が上記の展開だったらどうだろう、中々心が痛むのではないだろうか。少なくとも僕は痛い。「脳死」なんて言葉を軽々しく使いたくないくらいには悲しい。仮にそうでなくても、物言わぬ肉人形よりも、言葉を発する肉人形の方がヤッてて楽しいだろう。知らんけど。

ただ、心を痛めながら得る快感もまた一興ではある。脳を破壊しながら得る快感は、ファンザでNTRモノの順位を見る限りもはや僕が語るまでもない。つまりは「心を痛めながら脳を破壊する」、これが最強なのではないか。

よって、上述した葛藤を経てもなお「催眠」は光り輝いている。1周してもコレならば、恐らく何周してもこの結末に至るだろう。やはり最強は催眠!催眠解除!催眠!という訳である。深い。

 

 

そんなワケで、最近は催眠モノを純粋な目で見られなくなってしまった、というお話でした。そもそも純粋ってなんなんだ、という話はまたの機会に。読んで頂きありがとうございました。