『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が発売したということで、筆者も十数年ぶりに『ゼルダ』を購入し、プレイしてみた。
『ゼルダ』『マリオ』『ポケモン』等のタイトル群は、プレイするとど〜してもノスタルジックな気持ちになってしまい、過去作と比較したり、「今の子供たちはコレをプレイして〜〜」等のしょーもない考察を始めてしまったり、といった具合に、中々純粋な気持ちでプレイすることが出来かったりする。
ゼルダに関しては、前作の『ブレワイ』すら触れていないんだけど、その前作の評価がとんでもなく良いので、逆に「これホントに面白いのか…?」と疑ってしまって結局遊べていないという状況でもある。
『ティアーズオブザキングダム』は前作の続きという話らしいが、ゼルダって大体前後間の繋がりが割と薄いイメージがあったので、構わず購入した。実際、今のところプレイに支障は無い。
恐らく前作の要素だろうが開幕のリンクはかなり強く、マスターソードも完成系のモノを持っていたが、結局ガノンの攻撃で弱体化を食らって、なおかつマスターソードもポッキリ逝ってしまっている。
「続きモノのクセにまたマスターソード作りの旅やるんか」と思いつつも、洞窟の外に広がるハイラルの土地を見たらそんなものはどうでも良くなってしまった。やはりオープンワールドは開幕が1番面白い。この瞬間のためにオープンワールドをやると言っても過言では無い。
そんなこんなで遊んでいると、やはりゼルダを遊んだ昔の記憶がちょくちょくフラッシュバックしてくる。最近の作品がどうなのかは知らないが、前に遊んでいたゼルダって謎解きがちょっと難しかった印象がある。ちょっと粘れば分かるけど、サクッと解けない、みたいな。
未だに覚えているのが『夢幻の砂時計』の「DSをスリープにして地図を写す」謎解き。アレは子供の頃ホントに分からなくて、諦めて一旦スリープにして風呂に入り、上がった後に開くとなんか謎解き完了してた、というちょっと悔しい思い出がある。負けた気がする。
『ムジュラの仮面』も全体的にちょっと難しかった記憶がある。他の作品もそんな感じだが、振り返ってみると本当に分からなかったのは上記の謎解きだけか。そもそも『夢幻の砂時計』が人生初ゼルダだったのもあると思う。
友人が僕の家にソフトを忘れていって、そのままそれを借りたのがキッカケだった気がする。あの頃は割とそういうので色んなゲームを遊ぶ機会が多かった。まあその分借りパクも色んな所で発生していたんだけどそれはまた別の話…。
今にして思えば、あの作品はそもそもヒロインがゼルダじゃないし、マスターソードも無いし、ガノンドロフ出てこないしで、中々に異端な作品だったんだけど、それでもかなり楽しんでいたのをよく覚えている。
この作品は、マスターソードの代わりに「夢幻の剣」という武器を作成してラスボスに挑む流れなんだけど、これまで「退魔の剣」要素は特に無かったように思うんだけど、ラスボス戦でのみ「時間を止める」能力がイベントにて解禁され、ソレがあまりにも強すぎて道中よりラスボスの方が簡単っていう、ちょっとよく分からない事になっていたのもよく覚えている。
確かDSの下画面に砂時計のマークを描くと時間を止められる仕様だったんだけど、発動回数に制限が無く(だった気がする)、砂時計を結構ガバガバに描いても問題なく発動するってので、割とやりたい放題だった。
しかし、そのクソ強能力もラスボス戦でしか使えない能力であり、かつソレが無いと倒せないというお約束もしっかりあったのは良かったし、熱かった。ラスボス戦がイベント戦のゲームは数あれど、ラスト限定の能力で「実質」イベント戦になるゲームって結構珍しい。嫌いじゃないわ!
DSが発売された頃ってのは、ゼルダに限らず色んなタイトルが「ステレオタイプなゲーム性から脱出しよう!」という、要するに下画面のタッチ操作を如何に上手く活かすか、みたいなゲームがよく出ていたんだけど、色んなタイトルがそれで不評を買った結局「そんなのよりも画面2つを広く使う」方向にシフトしていた。スマホくらい画面が広くないとタッチを活かすのって意外と難しいし、そのスマホゲーだってパッド使えるんならそっち使うしね。
『夢幻の砂時計』はちょうどその過渡期に発売されたゲームだったので、タッチ操作がやたら多かったのもよく覚えている。しかも、タッチ操作「も」できるんじゃなくて、タッチ操作「しか」できないってのが中々ヤバかった。子供ながらに「コレ遊びにくくねーか?!」とか思ってた記憶がある。謎解きをタッチ操作で解くのは普通に面白かったんだけど、移動や戦闘関連までタッチ操作限定だったので、いやそこは十字キーとABXYでやらせてくれよと思うのは自然な流れだと思う。
子供の頃じゃなかったらアレはできなかっただろうが、そもそもDSの頃は、ゲーム自体が今よりも「子供のおもちゃ」感が強く、そういった背景もあったから「アリ」だったんだろうとも思う。確かに新鮮な操作ではあったけどもね、ただただ遊びづらいのよね…。
ただまあ、そんな体験があったからこそ『ティアーズオブザキングダム』の良さが光って見える。操作も直感的かつ遊びやすく、グラフィック関連も(Switchにしては)驚くほど良く、素直にプレイ欲をくすぐられる。
特にグラ関連は、ポケモンバイオレットのソレを経験していたので「また画面酔いしまくる事になりそうだな…」と覚悟を決めていたが、全くそんなことはなく、むしろグラの綺麗さや、滑らかなキャラの動きに感動してしまった。カクつきが酷すぎて1日1時間プレイが限界だったポケモンが異常だったということか。そりゃそうだ。
何だかんだ言っていたが、思い出していると「楽しかった!」という感想がほとんどだったのは何だか自分で嬉しかった。『ティアーズオブザキングダム』もそんなゲーム体験になる予感がしているので今から楽しみだ。
あとどうでもいいが、いちいち『ティアーズオブザキングダム』って書くのがめんどくさいので、パブリックな略称が早く出てきて欲しいなと思っている今日この頃である。