「野良マルチ」と聞いて何を想像するだろうか。
周りのゲーマーの話を聞いているとやはりマイナス寄りな意見が多く、世論的にもそういう認識が多めな印象がある。筆者とて身内で遊んでいる時に野良をあまり入れたくないと思ってしまう。
例えばモンハンを3人で遊んでいる時に、野良を入れたくないから鍵部屋を作る、みたいな感じ。ましてや対戦ゲーの野良プレイなんぞ論外であり十中八九モヤモヤしてしまう。モヤモヤ→パフォーマンスが下がる→敗北→モヤモヤの無限ループはゲームやってたら誰しも経験があると思う。
しかしそうは言いつつも、協力ゲーにおいて自分が野良として潜り込むのは結構好きだったりするのだ。その中でも、「そのクエストを1人でもクリア出来て、クエを楽にする目的」での野良プレイが好きだ。
各々がやりたいことしかやらないカオスなパーティに巡り会えた時や、そのゲームの「神」や「聖人」に出会えた時に心底愉悦を感じる。
つい先日、『パズドラ』にて「レイランバード」を取得したいと思い立った。コイツはまあ所謂便利キャラでとりあえず持っておきたい性能をしているんだけども、交換の素材にはちょっとめんどくさいモンスターを集めなければならなず、ソレの取得には特定の降臨クエストを日めくりで待たなければならない。
カレンダーを確認していると、ちょうど運良く次の日に3人マルチでその降臨が来る予定になっていた。運が良い。
だがマルチってのが何となく気が引ける。できることなら部屋だけ1人で建てて1人で周回したかったが、調べてみるとそれは無理らしい。どうあってもマルチはやらないといけない。フレンドになるのすらめんどくさくてリーダーキャラを2体当てるまでガチャ回すような人間が果たしてマルチなんぞ出来るのか。
調べたところ、まあ開幕の挨拶等も特にないらしく協力にしてはだいぶユルい感じはする。この辺は『FF14』や『PSO2』でもそうで、軽い挨拶だけで簡単にできるマルチは素晴らしい。ガッツリ繋がなければいけないゲームはボッチには些か敷居が高い。5人以上の多人数ゲーがイマイチ流行らないのはそういう事情も少なからずあると思う。皆が皆ガッツリ繋がりたいワケでは無いのだ。
話を戻すが、幸いにもダンジョン自体の難易度は超簡単らしい。テキトーに早く周回できそうなパーティを組んでいざ突撃。すると目標数乱獲するまで実に様々なパーティに出会うことが出来た。
筆者はシヴァドラでずらしてるだけ(システム周回のこと)だったが、僕とほぼ同じパーティの人もいれば、ひたすらに効率のみを求めたアビポチ勢の人もいた。明らかな格下相手なのに変身パ(強力だが演出の時間が長く、簡単なダンジョンの周回には向かない)で来ている人もいれば、高コンボを決めるパーティで来ている人もいた。まさに十人十色といった感じで、見ていて面白い。
また攻略自体も、普通にギミック対策を積んで来ている人がほとんどだったが、中には忘れてしまった人も居てちょっとだけ時間が長くかかったり、なんならその次の人もギミック対策してなくて「1/3しか対策積んで無いんかい！」なこともあった。この時は流石に爆笑した。まあ何やってもクリアはできるんだけど、あまりにもテキトー過ぎて面白い。
筆者はマルチやるなら最初にある程度調べる派だが、やっぱりそうじゃない人もそれなりに居るのだろう。僕も1人ならぶっつけ本番スタイルは結構やるし、協力ゲーなら全然いいと思う。少なくとも僕は大いに楽しませてもらっています。ちなみに目的のブツはしっかり達成したのでその節はありがとうございました(誰目線)。
また、モンハンの野良プレイとかも中々面白かったりする。
PNや武器や重ね着に始まり、スキル構成や戦闘スタイルなんかも十人十色。普通に堅実にやる人もいれば、大技しかパなさない人もいる。攻撃全振りの理論値スキル構成で来る人もいれば、生存スキルにも振った現実的なスキル構成の人もいるし、無難に1式装備の人もいる。あとたまに小学生らしき、スキルも耐性もとんでもない装備で来る人もいる。そういった手合いを全力介護するのも面白い。
個人的には「粉塵のタイミングが神」「笛職人」「セルフ根性」等、特化した芸？を持つハンターに巡り会えた時にはちょっと嬉しくなる。特に、粉塵の神に出会った時は関心を通り越して笑ってしまう。いや凄いんだけど。
こういった「野良プレイが面白い」感想を抱けるのは協力ゲーの良い所だ。対戦ゲームだとやはり第1に効率が求められる為、野良においては好きなプレイや好きなキャラ等が「いやそういうのじゃねーから」と淘汰されがちではある。これは仕方ない。特に勝敗に関してはゲーム体験に直接関わってくる項目なので……。
対戦ゲーはこの先数年ビッグタイトルは来なさそうなので、企業には是非とも協力ゲーで面白いモノを作って欲しい所。最近1人用かAPEXしかやっていないのが辛い。1人用の面白いゲームは結構出てるだけども……。
ということをパズドラやりながら何となく感じていました。
読んで頂きありがとうございました。
