↑ベストショット
Switch、Steamにて発売された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル(リマスター版)』だが、120fpsでのペルソナを体験してみたくてSteam版の方をつい買ってしまった。
本作、以前ps4版でやったことはあったのだが、DLC未購入で、かつ当時は色々と忙しく、ロイヤル自体は1周しかしていなかった。実質的に2周目だったわけだが、これまたべらぼうに面白かったので、まだ気持ちが熱いうちに文章として残しておきたく。
ペルソナリマスター版は今後も『P3P』と『P4G』が出るみたいなのでそっちもやってみたいと思いつつも、これ以上は長くなりそうなのでとりあえず感想へGO。
⚠️⚠️以下ネタバレ注意⚠️⚠️
目次
概要
まず前提として本作は典型的なJRPG。
「王道ストーリーに重めの設定」「美男美女の6,7人グループ」「主人公は何かしらのしがらみを持っている」「身内の危機→国の危機→世界の危機」「ラスボス『世界は作り直さねばならない』主人公『だが!それでも人はやり直せる!意志と勇気があるから!』」「相棒『やれやれ、お前は最後まで手がかかるヤツだったぜ…。元気でな。』主人公『AIBOOOOO!!』」
とまあだいたいこんな感じのRPGゲームを昨今では一括りにJRPGと言われるが、筆者はこの展開になんだかんだ毎回熱くなってるくらいには好きなので、こういったゲームを定期的にプレイしないと急激な体温低下が原因で死に至りかねない病に犯されている。
そんなわけで既プレイにも関わらずつい買ってしまった本作だが、例によって大体上記のようなストーリーであり、死に至りかけていたこの身体も無事体温を取り戻すことが出来た。更に戦闘部分も記憶に違わぬ面白さで、濃厚こってりのJRPGを実に1年ぶりに堪能させて貰った。
以下より詳しい感想。
日常パート
本作は大まかに分けて2つのパートをそれぞれ進行させてゲームを進めていくことになる。それが日常パートと怪盗パート。
日常パートは物語中心で進みつつ自由時間で装備品やアイテムを買ったり、東京をブラブラ歩きつつ人と交流していくパート。そして怪盗パートは主にダンジョン攻略や戦闘が中心となるパートである。もちろん怪盗パートでも物語中心になることもある。特に終盤戦。物語の基本的な流れとしては、
日常パートにて主人公チームがその章ボスから不当な扱いやオトナの圧力をかけられ、それに対して怒り、解決しようとする。
↓↓
章ボスには歪んだ欲望が存在し、それが元になったダンジョンが異世界に形成されている。ダンジョンの奥地にある歪みの根源(オタカラ)を奪うと、歪みが無くなりマトモな人格になる。それを狙って主人公一味はダンジョンに潜入。オタカラまでの道のり確保。
↓↓
章ボスに盗みの予告状を出し、異世界にて章ボスとバトル。勝利したあとオタカラ奪取。
↓↓
現実にて改心成功。事件解決!
大体こんな感じ。まあ察しの通りちょくちょくガバが目立った部分も確かにあったが、しかしそれを補って余り有る熱さ、面白さがある。同じタイトル2回買った上で面白いって言ってますからこれはガチ。これに比べたら山岡さんの鮎はカスや。
↑UIがあまりにもスタイリッシュ。
そういう訳で日常パートでは物語メインで進む。
正直このご時世でJRPGを遊ぶ、ってなるとシナリオやキャラのインパクトが弱いと中々やる気が出ないんですが、このゲームに関してはアニメ化もされてるだけあってンマー面白かった。各章でのペルソナ覚醒は何回見ても燃えるし、章ボスのクソさ加減は何回見てもイラつくし、それを打破した時の爽快感は何回味わっても気持ちいい。心がキッズなのでこういったカタルシスには弱いんですね。
↑左のキャラは攻略可能。通称タケミっち(大嘘)。
またキャラクターに関して、詳細は省きますがどのキャラも良い感じに学生感、青臭さが滲み出ていて良かったと思います。若さ故の知見の狭さが垣間見えたり、キャラそれぞれ精神的に幼い部分があったり(主人公も例外では無い)。等身大の学生って感じで、弟や妹を見る目線で終始プレイしていました。
総じて、昔プレイした感想と今やった感想とでは大分異なっていたので、そこも含めて中々味のあるシナリオだったかなと。
↑すいません前科持ちなモンで…。といった風にヤベー奴認定されてるところからゲームスタート。
放課後と夜は自由時間となり、ダンジョンに潜入したり、自分のステータス(魅力、知識、度胸など)を上げたり、バイトしたり、キャラとの進行を深めるコープを進めることができる。
個人的にはこのコープが諸々の部分で良く出来ていて大満足だった。というかキャラクターの掘り下げは主にコープでなされていて、主要キャラの何人かはこのコープを進めないと本質を掴めないと思う。ちなみにその際彼女も作れるが、浮気屋根ゴミムーブをすると、バレンタインの翌日に修羅場が発生するので注意。
ここで1つ忠告しておくと、双葉を彼女にしてしまうと修羅場の時にガチ泣きされて結構心にクるので、苦手な人はちょっと考えた方が良いかもしれない。その泣き声が聴きたかったので彼女にしましたが。
なお双葉以外は普通にガチギレしてきます。へっ、おもしれー女。
↑すいませんでした…。
また、いくつかの必須級アビリティはコープ取得になっていたので、自然とコープをやる流れにさせるのは導線としてキチンとしているなと改めて思った。
メインキャラはコープLv10まで上げるとペルソナが進化するのも相変わらず。普通にやってたら大体中盤~にかけて進化するようになっていて、物語の展開上特に違和感もない。ロイヤル追加シナリオだと3段階目の進化もする。
利便性に関しては、やはり川上センセイとヒフミのコープは上げておかないと攻略に支障がでるレベルなので、この2人は優先的に上げた方が攻略しやすいと思う。
ちなみにこの時、川上センセイと付き合う選択をすると、センセイに洗濯やらカレー作らせながら自分は他の女の子と会うっていう中々の屋根ゴミムーブをすることになるので、心が痛む人は付き合わない選択をオススメする。筆者は双葉を泣かせる為に付き合いましたが。
↑マッサージ奴隷。通称べっきぃ(本物)。
さて肝心のお話はというと、どれも基本的に面白かったが、竜司と祐介に関してはコープやってないとキャラの全体像を掴めないと思う。本編とは違う一面を見ることができるので、そういう意味では正直必須級のコープ。
個人的な好みで言えばやはり双葉とおやっさんのコープかな。詳細は省きますが、擬似家族のような関係に変化していく様子をゆったり体験することができたあったけぇ話でした。その積み上げた雰囲気を修羅場でぶち壊すのが愉悦なんですけどね。罪深い堕落だ。
逆に真に関しては、見た目の麗しさとは裏腹に思ったより話が面白くなかったのが少し残念だった。なんかめっちゃ魅力ステ要求してくるし野暮ったいとか言ってくるしで辛い。その発言は俺に効く。やめてくれ。
おかげで魅力上げのついでに進めてた政治家と雑誌記者のコープの方が先にMAXになってしまうのはあるあるだと思う。なんならその2人のお話の方が面白かったまである。まあこのキャラは本編で大活躍だったんであえて控えめだったのかもしれないが。
↑おいアンタ、ふざけたこと言ってんじゃ…!
少々フライングしてしまったが、女性陣はお話の最終盤(コープLv9あたり)に彼女にしたりしなかったりできる。ただこのゲーム、フツーに浮気できる。しかも10股まで。イカれてるぜこの屋根ゴミはヨ。
ちなみにデートスポットは自分で選べるが、本命と浮気相手の両方同じデートスポットに誘う、というガチのクズムーブも可能。特にイベント等は無いが、背徳感を味わいたい方は是非。
浮気相手に同じデートスポットを使う屋根ゴミ pic.twitter.com/rH0SDzpfDl
— いち (@ichigo1592) 2022年11月3日
前述したが、浮気するとバレンタインの次の日に修羅場イベントが発生し、ゴミを見る目で見てもらえたり、二言三言くらい罵声を浴びせてもらえる。ちなみにその前日には本命の子とイチャつけるのでそこは安心して良い。しかし、その翌月にもホワイトデーがあるがこれは特に修羅場は発生しない……。
個人的に双葉という女は笑っている時より泣いてる時の方が可愛いかったので、2回泣かすことができないのはとっっっっっっても残念だった…。勿論セーブデータを分けていつでもボイスを聴けるようにしたんだがネ…。なんというかこう…、足りんのよね!満たされないんだ。心が。双葉の泣き声からしか摂取できない栄養は確実にある。
ということで興味を持った未来の同士諸君は是非とも双葉を泣かせてみて欲しい。きっと他の彼女では物足りなくなるだろう。所詮連中は双葉の魅力を最大限引き出す為のエサなのよ…。
↑かわいいなあ
怪盗パート
主に探索、戦闘中心のプレイとなる。前述したが、日常パートにて章ボスに目をつけられるとこのパート中心に話が移る。とはいっても1日2日くらいでダンジョン攻略してしまってあとは期限待ちといったパターンが多い、というかそれしかしてなかった。なので筆者のペルソナは7割くらい日常パートでした。
ダンジョンにまず入って
ほいドン!そんでこの時点で他のゲームとはひと味違う点が1つ。
BGMが良い。
入った瞬間にまずコレですよ。BGM聴きたいがために意味もなくウロウロしがち。区切りのいいとこまで聴いてから戦闘に入りがち。あ、ちなみに戦闘はシンボルエンカウント式です。
そして探索を進める上で、レベル上げ的な意味でも戦闘はやはり避けられないですよね。そんで戦闘に入ると他のゲームとはひと味違う点がまた1つ。
BGMが良い。
不意打ちか正面からかで戦闘曲が変わるんですが、どちらも無限に聴けるスルメ曲なのがまた良い。区切りのいいとこまでBGM聴きがち。トドメ差すの遅らせがち。
そんでオタカラまでのルートを確保し、章ボスに予告状を叩きつける!
予告状を出した影響でダンジョン内の警戒度は100%。いうならばカムフラ率0%。サクッとオタカラを奪取すべく早速ダンジョンに潜入したとき、他のゲームとはひと味違う点が1つ
↑予告状。オシャンティ。
BGMが良い。
予告状のBGMは作中屈指の人気曲。それも納得のカッコよさ。この曲がかかってるなかゆっくりダンジョンを闊歩するのがもう脳汁止まらんのです。
特にフタバ・パレスで予告状を出したあとの階段登るのは気持ちよかった。カネシロ・パレスも似たような構図でしたが、やっぱ長い階段ってそれだけでテンション上がるんよね。
↑予告状を出すと画面の演出も変わる。
ちなみに恒例のランダム生成ダンジョンもあるのだが、こちらは大衆の心の中という設定。こっちの方はぶっちゃけ修行場って感じ。ダンジョンそのものは普通につまらないので周回プレイする時くらいしかガッツリお世話にならない印象です。過去作リマスターはむしろこっちのダンジョンしかないので、退屈で死んでしまわないか今から不安…。せめて短くなってて欲しいなあ。特にタルタル。
また、戦闘はとにかく快適という印象。テンポも良かった。いつものプレスターンバトル制なんですが、いつもと違って今回は怪盗らしく闇討ちがメイン。先攻が取りやすい仕様になってます。他にもダウンショットやバトンタッチ、総攻撃等、多種多様な戦略がとれる。この仕様のおかげで高難易度でもテンポを損なわずに戦闘できるため、全体的なスタイリッシュさを保ったままゲームプレイできるのは素直に好印象。面白かった。
演出も長すぎず短すぎずといった塩梅で、長いムービーのもの(SHOW TIME)はスキップしてちょうどいいくらい。ただこのSHOW TIME、基本的にネタ寄りの演出なのが少し残念だった。真面目にカッチョいいやつがもーちょい欲しかったかなと。いくつかはあるんだけどね。
↑総攻撃フィニッシュ。このままリザルトに移行する。オシャンティ。
また前述の通り、戦闘UIはとってもオシャレ。なんかボタン押す度にジョーカーがぐりんぐりんに動いたり喋ったりしてくれる。
各ボスも、レベルを上げて物理で殴る があまり通らない仕様となっている。かといって作業感はあまり無く近年稀に見る良ボス揃いだった。詳しい話はガッツリネタバレになってしまうので避けるが。
↑ブチッ。真っちゃん(右)のカットインすこ。
シャドウを仲間にする→合成で新たなペルソナを生み出す→戦闘→シャドウを〜の流れは相変わらず面白かった。特にペルソナ合体はダンジョンでは会えないペルソナも生成できることもあり、存分に楽しませてもらった。間違いなくメインコンテンツのひとつだろう。
ペルソナ合体を楽しんだ一方で、シャドウを仲間にする過程の変化の無さには正直モヤモヤした。というのも(ペルソナシリーズに限っては)シャドウを仲間にする時の悪魔会話はいい加減もう無くしてもいいんじゃねえかなとも思うんだよね。
会話を何回かやってればパターンがあることに気づくが、それまでがほぼ感覚で通さないといけないし、覚えてからは作業ゲーっていう。勧誘失敗すると金やアイテムをくれるけどそれなら最初からそれ選ぶしね。
少し脱線するが、雑魚敵に反射持ちがかなり多いのも少し気になった。本家メガテンでそれをやるなら全く問題ないんだが、あくまでライト層向けのゲームでこれをやるのはどうなんだろうって思う。実際反射で死ぬってうわミスった感より理不尽感の方が強いし。
というようにシャドウ関連はメガテンに引っ張られてシステム的に正直ちょっと古臭い部分があるなと。伝統なのは分かるんだけどね。
↑いつもの。筆者のペルソナはこいつを手持ちに入れてから始まる。
とはいえ悪魔、もといペルソナがこの綺麗な3Dモデルで見られるのはやっぱり嬉しい。平面より立体的に見た方が納得感もある。
それと個人的にはオルフェウス、イザナギ等といった過去作のペルソナがこのグラフィックで見られる事にものすごーーーく感動した。特にハム子(P3Pの女主人公)のオルフェウスを見たのはマジで久々で、かつここまで綺麗なグラで見たのは初めてだったので正直少々、いやギンギンに勃起した。しかも主人公のボイスまで変わるってオマケ付き。これで勃起せずして何に勃起するというのだ。※ちなみにDLC分のペルソナは全部固有のセリフ言うらしいです。知らなかった。
育成に関しても文句無しで花丸。特に剛毅のコープにて、自分よりレベルが高いペルソナを生み出せるアビリティを取得すると楽しさが一気に倍増した。
↑ハム子オルフェウスは回復スキルがかなり強かったので最後の方まで手持ちに入ってました。
総括
大大大大大満足。
不満点もちょこちょこ述べましたが、それアレですから。ニッコリポイント100に対してのガッカリポイント1くらいのモンですから。良いが故にほんの1つのシミが気になるというか。そういうのですから。
随所に差し込まれるアニメや、アニメ調ともリアル調とも取れる独特なグラフィックなど、これぞJRPG!って感じで世界に没頭させてくれたのは素直に好印象。
全体的なグラフィック、雰囲気としてはアニメとゲームを足して2で割ったというか、アニメ調とリアル調の融合というか、とにかくそんな感じ。作り込まれた世界にスっと入れるというかなんというか…。言語化が下手すぎて上手く言えないんですがそんな感じです。よかった(語彙力崩壊)。
ちなみに、もっと悪魔と冒険したい、もっと悪魔と会話したい、もっと悪魔合体したい、ストーリーなんざ要らねえんだよ!ってシャブキメた思考の人は『メガテンⅤ』をオススメしておく。ストーリー薄い分ガッッッツリ悪魔と触れ合えるぞ。
続編の『ペルソナ5 スクランブル』もついつい買ってしまったので、今後はそっちを楽しみつつポケモンを待つことにします。
あーだこーだ書きましたが僕からは以上です。読んで頂きありがとうございました。サラダバー!
↑最終手持ち。クリアまで110時間…。